「山のフタをあける」プロジェクト第2弾~高松編〜
2025/07/23のブログにてご報告したとおり、もりとみず基金では東京科学大の伊藤亜紗さん・NTT社会情報研究所の渡邊淳司さん、駒﨑掲さん、横山実紀さんと「山のフタをあける」プロジェクトを進めています。6月の嶺北インタビューに続き,10/24-25の2日間にかけて、吉野川の下流域にあたる高松市の方々にインタビューを行ってまいりました。

やり方は嶺北編と全く同じ。参加者との対話形式による森林とのかかわりに対する言語化セッションと膨大な100均グッズによるイメージの物理的な再構築セッションです。参加者は主催者側の問いかけに導かれるようにそれぞれの意識のどこかにある山や森に分け入りながら、おぼろげな子どもの頃の思い出や現在の仕事や活動に至った道のりなどを戸惑いながら時には嬉々として、少しずつ語りはじめます。頃合いをみてインタビュアーから「それを形にしてみませんか」と100均グッズの積みあがったテーブルを指さします。

山はどこだ!
初日は高松市街地の一室で
・海ごみ問題など環境保全活動や里海づくりを手掛ける人
・市役所で市民向けのエコツアーや環境教育を行っている人
のお2人を対象にインタビューを行いました。現在進行形で環境の大事さを伝えているお仕事のおふたり、どんどんイメージが膨らんでいきます。
そして100均グッズで鮮やかに再現される,色とりどりの瀬戸内海とその島々、屋島や庵治といった半島と数々のため池をたたえる讃岐平野の美しいランドスケープって・・・山がなくない?


ということで高松の山へ
二日目は高松市の山間部でもあり水源でもある,塩江地区へ。
・地域在住のキノコ採り名人の人
・自伐林業家 兼 造形作家の人
・歴史や遊び,食やアートなど様々な角度から地域活性化に取り組む人
と、バラエティ豊かな3名の方にご参加頂きました。この地域は嶺北と近い雰囲気だし、似たような造形ができあがるだろう・・・というのはまったくもって短絡的な考えでした。場所が異なればまた違う、どこまでもカラフルな山と人。頭と心を揺らされ続ける2日間となりました。



山のフタが開くとき
これまで通算で11名の方々にインタビューを行った山フタプロジェクト。いままでの活動で拾い上げられ紡がれた多くの言葉とかたち。それらを伝わるようにまとめたりまとめなかったりして、応援して下さる皆様に披露する企画を絶賛考え中です。近々、山のフタが開きますので、もうしばらくお待ちください!