造材・集材研修を実施しました
今年度最後の林業人材育成研修として、3/3-4の2日間で実地での造材を学ぶ研修でした。
「造材」とは倒した木を丸太に小切る作業のことを指します。林業というと「木を伐る」という作業がイメージされやすいですが、その後に丸太(原木)という商品に変える造材作業は林業の売り上げを作っていく上で非常に重要な作業です。丸太は太さや長さによって少しずつ価格(単価)が異なるため、ここを丁寧にするか、雑にするかで売上は大きく変わります。
どのような考え方で造材をすればいいか、木材市場や製材所はどのような木を欲しがっているか、市況はどのように見ればいいか、など座学と現場での実習を通して学びました。
1日目は雨天でしたので、室内での座学でした。
座学では木材市場の市況などを見ながら、造材の仕方による木1本の金額の変化などを確認しました。木材価格がどのように決まっているか、製材所はどんな品物が欲しいのかなどを知ることで、どこに情報を取りに行けばいいのかも理解できます。
また、近年の木材需要・木材流通の状況などについても教えていただき、今後の木材生産を考えるうえでのヒントを得ることができました。

2日目の天気も回復したため、現場での実習を行いました。
木を伐るところから始まりましたが、その前に立木の状態で造材のシミュレーションを行います。切り倒してからだと曲がっている部分などが分かりにくくなってしまうので、立木の状態でどこが曲がっていてどこで造材するのがいいのかを想定します。ここでポイントになるのは、造材する位置での太さを見極められるかです。直接図らずに丸太の太さを判断する目を養うことが重要です。

伐木した後は、実際に長さを図りながら造材する位置を確認します。ここで改めて切る位置での太さを実測して、目測したものとのズレを確認します。
また、ここではさらに時間をかけて、いくつかの造材パターンで売上げを試算します。4mの丸太を何本取るのか、3mを何本取るのか、いくつか試すことで最も高く売れる造材の仕方を見つけることができます。


こうした作業は手間も時間もかかるため、なかなか実際の現場作業ではやり切れません。ただ、何も考えずに機械的に造材をしていては売上は上がっていきません。こういう機会にじっくり時間を取って、木の見方や考えるポイントを学んでいくことで、現場の実作業に活かしてもらえたらと思います。
参加者から以下のような声をいただきました。
・チェーンソーを持って現場に入ると、思考が作業に集中してしまうので 座学、実習と分けていただいたのは良かったです。
・立木の状態で曲がりなどをチェックして、目測予測してから伐倒に臨むという意識が必要だと学んだ。
・この二日間が、今後何十年も活かせる財産の様にも思えます。
今回で今年度の林業人材育成研修は最後になります。来年度も企画していきますので、ご期待ください!