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「スイーツで探検!つちのなか」を開催しました

10/5(日)に、小学生向けイベント「スイーツで探検!つちのなか〜土壌のひみつに美味しくせまる〜」を実施しました。
私たちの身の回りにある道にも森にも畑にも「つち」があります。そんな身近にある「つち」の成り立ちや特徴、森や気候との関係性を美味しい土スイーツ作りを通して、学びました。
本イベントは北海道大学科学技術コミュニケーション講座を修了し、サイエンスイベントを実施している坂口さん・長澤さんと共同で開催しました。当日は、5家族15名にご参加いただきました。

「つち」について知る

はじめに、3つのテーブルに分かれアイスブレイクを行いました。小学生のみんなはまだ緊張している様子でしたが、自己紹介を通じて少しはほぐれた様子でした。

坂口さんからの「森と土ってどうつながっているの?」や「土ってどうやってできるんだろう?」という問いかけに対し、グループごとでアイデアを出し合いました。お父さん・お母さんや基金の職員もサポートに入りながら、子どもたちとアイデアを共有します。グループ間でも出たアイデアの共有を行い、みんなで「つち」について知ることができました。

土スイーツ作り

「つち」についてよくわかるようになったところで、パフェ作りを通して土がどのような順番の層でできているのかを考えました。用意された材料それぞれを石チョコ・麦チョコで岩石層を、チョコプリンで腐植層を、栄養などの貯蓄層でスポンジケーキを、ビスケットで岩石の破片層に見立てて表現します。

試行錯誤しながら順番に材料を入れて、層を作っていきました。1番の層には、ココア生クリームを被せ、植物に見立てた抹茶パウダーをかけて完成です。

完成したパフェは「美味しい〜」や「上の抹茶とココアが大人な味」と感想を言いながらみんなで食べました。作ったパフェに正解があるわけではないのですが、実際の土の層に見立てた場合には下の写真の順番がリアル土壌パフェになるそうです。この順番のパフェを完成させた人もいて、会場はすごく盛り上がりました。

実際に土を観察してみる

お腹もいっぱいになり、「つち」に興味が出てきたところで施設の裏山にある森に行き、土の観察を行いました。最初は目で見ているだけでしたが、木の枝を土を掘ったり、手で触ったりしてみます。途中で土の色が変わり、土の感触も粘土のように変わっていく変化を感じました。
層による土の変化を確かめたところで、実験のために裏山の土を少し持ち帰りました。

今回の実験は、持ち帰った土をペットボトルに入れてその上から水を注ぎ、下に出てくる水の量を確認します。出てくる水の量が少ないほど土が水を保持しているということがわかります。みんなで粒の大きな土、粒の小さな土、小石の3つのペットボトルを作り、上から水を注ぎました。小石からは多くの水が下に出てきたのに対し、土からは水はあまり出てきません。土の保水性が目に見えて分かりました。他にも、小石から出てきた水は濁っているのに対して、土の方から出てきた水は透明度がありました。これには、子どもたちもなぜだろうと不思議そうな顔です。土は小石に比べて隙間が狭く、濁りにつながる物質が通れないことが推察できます。

おわりに

今回、パフェを作ることを通じて「つち」について学びました。今回の体験をきっかけに「つち」やそれを取り巻く森林などに興味をもってもらえたら良いなと思います。基金としては、森林や水を扱うことが多いですが「つち」も森林や水に関係するとても重要な要素であることが再認識できました。また、小学生を対象としたイベントは初めてでドキドキしていましたが、子どもたちの笑顔が多く見られ安心しました。大人だけでなく、子どもたちにも嶺北の森林や水などの魅力を伝えていく機会を増やしていこうと思います。

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