もりとみずの仲間紹介No.2 立川 真悟さん〜嶺北の山と共に歩む10年の軌跡〜
みなさん、こんにちわ。インターンの佐野です。前回のもりとみずの仲間紹介第2回目は、立川真悟さんです。
立川さんは、大学卒業後に本山町の地域おこし協力隊に着任しました。その後、本山町会計年度職員を経て、現在フォレスターとして、もりとみず基金の理事兼事務局を務めています。
今回は、大学の大先輩でもある立川さんに大学時代のお話や嶺北でのこれまでの活動、もりとみず基金への思いを聞いてきました!
プロフィール

出身地:高知県高知市
所属:もりとみず基金
趣味:読書、登山
大学時代
ー大学生のときで1番の思い出は?
所属していたワンダーフォーゲル部の活動ですね。特に2年生の夏休みに7泊8日の行程で行った登山が印象に残っています。8日分の荷物を担いで山に登って、毎日テントで泊まりました。今思うと大学生のときにしかできない体験だと思いますね。
ー大学生の頃から山に浸かっていたんですね。林業としての接点はありましたか?
大学の実習やサークル活動を通じて、大学の演習林で森林作業はやりましたね。他にも林業の現場に行きたい思いが強かったので、大学外の活動にも参加してました。特に大学1年生の春休みに四万十市で行われた樹恩ネットワークの活動では、初めてチェーンソーで木を伐る経験をしました。このときに出会った宮崎聖さんから自伐型林業という林業のスタイルがあることを紹介されて、それからは自伐型林業に関する都内のイベントに追っかけるように参加してました(笑)。
ー嶺北地域も自伐型林業が盛んですよね。嶺北地域はどのように知ったんですか?
大学3年生の春休みに東京都奥多摩での自伐型林業の若手合宿に参加したんですよ。そこで、当時本山町の地域おこし協力隊だったヤドリギの川端俊雄さんに出会って、「1回嶺北に遊びに来ない?」と誘われました。川端さんに改めて会いたい気持ちもありましたし、卒業論文の調査もする必要があったので4年生の夏頃嶺北地域に行きましたね。
ー初めて嶺北地域に来た時の印象ってどんな感じでした?
もうずいぶん前のことなので正直、あんまり覚えてないですね(笑)。ただ、高知市内から割と近いというのは感じました。
地域おこし協力隊
ーそういう接点があったから、本山町の地域おこし協力隊に着任されたんですか?
大学生のころからもともと高知県に帰ってきて林業をしたいとは考えていたんですよ。特に地域おこし協力隊に限らず森林組合や林業事業体についても調べていました。そのタイミングで、本山町で地域おこし協力隊の募集を紹介してもらって。川端さんという知り合いがいるのも、応募する決め手のひとつでした。
ー結果的に地域おこし協力隊って感じだったんですね。地域おこし協力隊の活動はどうでした?
林業現場では必死でしたね。次の動作を頭に入れながら作業することをお世話になった師匠に叩き込まれました。厳しかったですが、たまに褒められるのが本当に嬉しくかったです。飴と鞭で鍛えられました(笑)。あと、役場にも相談して伐採だけではなくて、造林や育林の現場も経験しましたね。幅広く林業作業を行うことができて、とても充実していました。

ー立川さんから見た林業の魅力って何ですか?
全力で体を使って作業した後に、外で食べるお昼ご飯が格別に美味しいことですね。
時間が経ってみて思うこととしては、作業の履歴が残ることですかね。嶺北に来て10年経ちますが、自分が携わった現場で木が伸びていたり、林冠が閉鎖していたりと変化を感じる場面が増えてきました。現場近くを通ることがある時には、どのように変化しているのか気になってついつい立ち寄ってしまいます(笑)。そういう愛着が出るのも林業の魅力だと思います。
ー地域おこし協力隊以外での思い出はありますか?
協力隊業務以外の部分もとても充実していました。いろんな地域活動に参加しましたね。消防団に所属して操法の大会にも出場させてもらいました。あとは、今は活動できていないけど、よさこいのチームに所属してました。2回もよさこい祭りに参加できたことは良い思い出ですね。他にも役場の若手職員さんとも交流する機会もありました。地域として移住者を受け入れる体制が整っていたので、地域に入りこみやすかったですね。
役場職員として〜森林ビジョンの策定〜
ー地域おこし協力隊を卒隊されたあとは、どうされたんですか?
本山町役場の会計年度職員として働きました。協力隊の3年目の時に、森林環境譲与税という国の制度が始まりました。導入に際して、全国的に自治体に森林に関する専門知識を持った人材が不足していると主に学問分野の側からは言われていたんですよ。本山町にも当てはまることだと感じていていました。大学での講義や地域おこし協力隊での現場作業を通して学んだ経験を活かして役に立てるのではと思い、役場で働くことに決めました。
ー林業現場から役場の仕事と環境がガラッと変わりましたがどうでしたか?
給料の考え方についてはギャップを感じましたね。林業現場だと1日単位で成果が出てくるんですよ。地域おこし協力隊の活動を通して、どのぐらいの面積に木を植えたかや何本伐採したかで1日何円分の仕事をしたかというのがわかるようになっていました。役場の仕事では1日が打ち合わせだけで終わることもありました。地域おこし協力隊時代と役場勤務時代の両方とも月給制度でしたが、役場の1日単位での成果が見えづらさ当時不思議な感覚でした。
ー役場で働いていた時の思い出はありますか?
本山町森林・林業ビジョン「土佐本山コンパクトフォレスト構想」の策定に携わったことですね。他の市町村で自治体独自の森林ビジョンを策定している事例を聞いていたので、自分から本山町に提案して始まりました。林業ビジョン策定に向けての委員会が立ち上がり、事務局として役割を担いました。林業関係者だけではなく、商工業者の方や高校生の方にも参加していただいて、本山町の森林ビジョンについて話合いを重ねました。やっぱり1番思い出に残っていますね。

土佐本山コンパクトフォレスト構想の詳細はこちら→https://compact-forest.com/news/post-473/
もりとみず基金
ービジョンの作成が終わってから、基金と出会ったんですか?
そうです。もともとはビジョンが策定できたら、実行していくための法人を設立する計画でした。同時期に土佐町でも広域で森林に関する財団法人の設立の話が進んでいたみたいです。ビジョン策定委員会の方からも「基金とも連携してやっていけば?」という意見もあったので、尾崎さんに話を聞きにいくことにしたんですよ。
ー尾崎さんから基金の説明を受けたときどう思いましたか?
森林ビジョンは本山町について考えてきたものだったので、都市部も含めるというスケールの大きさに戸惑いは感じました。ただ、基金の理念に共感する部分が多かったことと基金がビジョンを推進していく上でのエンジンになると感じたことから、基金に加わることに決めました。
ーそういう経緯だったんですね!基金ではどんな業務をしていますか?
基金で実施している林業人材育成研修の企画運営や委託管理予定の森林計画の作成、企業向けのツアーでの森林・林業説明などが主な業務です。他にも役場の森林・林業に関する相談対応や地域おこし協力隊のサポートなどの市町村支援も行っています。
ー業務の内容が幅広いですね。いろんな業務をしていますが、基金での目標などはありますか?
個人的な目標というよりは、基金として必要だと思うことを一つひとつやっていくことだなと考えていますね。基金は、行政や林業従事者、都市部も含めて一緒にやっていこうという団体です。なので、基金に共感してくれる仲間や、嶺北地域で活躍するプレーヤーを増えていくと個人的には嬉しいです。それが達成できるように日々の業務を取り組んでいきたいと思います。
ーありがとうございました!
次回のもりとみず仲間紹介も楽しみにお待ちください!